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お客様各位

塩ビ光沢フィルムの表面の曇りについて

この度は弊社取り扱い製品をご購入いただき、まことにありがとうございます。 ご購入いただいた光沢タイプの塩ビフィルムの場合、時として、表面に光沢感の弱い部分、ないし、曇ったような、ないし、汚れや霧を吹いたように、あるいは、まだらのように見える部分が見える場合があります。

これは、英語ではMotteling(斑点、まだら)と呼ばれる現状で、塩ビ製品特有の特性で、ロール状に巻かれて製造・出荷されるために、巻かれる圧力で柔らかい塩ビの表面の平滑性が失われることによる、反射光の屈折により、目には汚れやカスミのように、まだらに映ってしまうことが原因です。 

本来、光沢タイプの塩ビフィルムの表面は平滑であるように製造されているため、条件が整えば、またその平滑さを取り戻し、光沢感も本来の光沢感に戻ります。
この現象はどんな色の光沢フィルムにも一様に起きる現象ですが、特に、黒色の光沢塩ビフィルムではこの曇り現象が目につきやすいようです。

もし、このような症状が出ている場合でも、直射日光に当たれば、徐々に自然に消える場合もありますが、お急ぎの場合は、施工後に、ヒートガンで軽く熱を加えることにより、塩ビフィルムがもともと持っている形状記憶能力により、本来の光沢感を取り戻すことが可能です。 

なお、キャストフィルムの場合は、施工前にヒートガンでフィルムの表面に熱を加えることも可能ですが、カレンダーフィルムの場合は、施工前に熱を加えると離型紙の上でフィルムが収縮する可能性があるため、一般的には、できれば、施工後にヒートガンで表面に熱を加えることをお勧めします。 

ということで、この光沢フィルムの表面の曇りについては、メーカーとしても、弊社としても、不良品としての扱いをしておりません。 特に、カーラッピング用のキャストフィルムの場合は、施工後のポストヒーティングの一環として表面温度を90℃に熱することは意味のあることでもあり、逆に3D曲面での施工後の再収縮を防ぐ意味もあるため、むしろ、ポストヒーティングをしっかりと行うためのWarningとしてご理解をいただいてはいかがかと存じます。

ということで、別の言い方をすれば、カーラッピングの場合は、ポストヒーティングをしっかりとすれば消える、ということも言えます。

逆に、この曇りを汚れと思って、各種クリーナーやベンジンなどの強力な溶剤で拭き取ろうとすると、逆に塩ビの表面を溶かしたり、表面に新たな修復不可能な破損を起こす危険もありますので、そのような溶剤の使用は避けてください。

 以上